明日(26日)、埼玉県公立入試学力検査である。
朝の入試風景取材、今年は浦和一女に行く予定。
一昨年大宮、昨年浦高、今年一女と上位校だけ狙い打ちしているように思われるかもしれないが、県教委が取材対象として認めている学校は毎年変り、その中の一番近いところに行こうとすると、たまたまこのようになる。
さて、本日は過去の公立入試平均点の確認である。
今年はそれより高いのか低いのか。
試験が終わり次第、分析の動画(youtube動画)を作ることになっているので、そのための予習だ。
なお、県教委はだいたい50点から60点の間あたりに平均点が落ち着くことを想定しているようであるが、その範囲に収まらないことも多い。
◆国語
13年間のうち9回は50点から60点の間に収まっている。
ここ2年間は57.1点、58.1点と50点台後半で安定している。
国語と理科・社会は全受験生共通問題となるが、学校選択問題受験者層が平均点を引き上げている面がある。
学校選択問題受験者は全受験生約4万人のうち約1万人いる。割合では25%であるからかなり高いと言える。学校選択問題実施校においては60点台後半から70点台以上の勝負になっていると推定される。
◆社会
ここ2年間は64.1点、65.7点と高い平均点が続いている。令和5年度、6年度とも平均点が60点を超えたのは社会のみである。
令和6年度の度数分布を見ると、86点から90点のところにもっとも高い山がある。
学校選択問題実施校や、学力検査問題実施校のうちでも上位にある学校においては80点以上が続出していると推定できる。
上位校を目指す受験生は、平均点よりかなり高いところに目標を置く必要があるだろう。
◆理科
上がり下がりはあるが、直近5年間は50点から60点の間に収まっている。
学校選択問題実施校を受ける人でも90点以上はなかなか取れないようだ。
◆数学・学力検査
平成31年度まではある意味安定していた(常に40点台)。
令和2年度に、前年より一挙に25点上昇するという想像を絶する事態が起きたが、さすがにこれは上がり過ぎということで修正が図られたようだ。しかし、今度は以前のような40点台に逆戻りしてしまい、再度修正。ここ2年間は50点台で落ち着いている。
60点から70点あたりに大きな山ができていることから、学力検査実施校の中でも上位の学校を目指す受験生は最低でもこのあたりの点数が欲しいところだろう。
◆数学・学校選択
ここ2年間、50点すれすれが続いている。
令和6年度の度数分布を見てみると、もっとも高い山が36点から40点あたりにあった。
後半の大問には、いくつかの難問も含まれているためか上位校受験者でも90点以上を取れる人は少ないようだ。
◆英語・学力検査
上がり下がりが比較的少ないが、過去13年間で55点超えは3回しかなく、逆に40点台は4回ある。
令和6年度は53.4点と5年度の45.8点から大きく上がったが、50点台が維持できるかどうか。
度数分布を見ると70点以上のところに大きな山ができている。学力検査実施校の中でも上位の学校や外国語科を志望する受験生は平均点プラス20点あたりがターゲットとなりそうだ。
◆英語・学校選択
このところ3年連続で前年平均点を下回っている。上昇に転じるかどうかに注目だ。
90点以上はほとんどいない一方、30点以下もきわめて少ないのが特徴だ。
学校選択問題実施校の中でも上位の学校では平均点より10点ないし20点高い点数が求められそうだ。
明日26日、午後3時半には学力検査が終了するので、塾の先生方も早ければ4時ごろには塾生の皆さんを通じて実際の問題を手にできるだろう。
そのうえで、感想や講評などを寄せていただければと思う。
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