今日もまた塾説明会参加。
 県立小川高校
 比企4校合同(松山・松山女子・滑川総合・小川)はあったかもしれない。
 単独開催は初めてだろう。
 出席者はざっと20人。
 初開催としてはまずまずだ。
 
6月5日(木)塾対象学校説明会を実施いたしました。(小川高校HP)

◆1倍超え定着するか
 小川高校の最近の倍率を見てみよう。
 第1回進路希望調査の倍率と、出願倍率(志願先変更後)である。
 (なお募集人員は200人である)
 
 ▼令和2年度 
 1回 1.05倍 出願 1.12倍
 ▼令和3年度
 1回 0.63倍 出願 0.81倍
 ▼令和4年度
 1回 0.71倍 出願 0.92倍
 ▼令和5年度
 1回 0.75倍 出願 0.94倍
 ▼令和6年度
 1回 0.84倍 出願 1.04倍
 ▼令和7年度
 1回 1.00倍 出願 1.08倍

 令和2年度は第1回も出願時も1倍を超えていた。
 それが3年度に大きく落ち込み定員割れが続いた。
 6年度は4年ぶりに出願時で1倍を超えた。
 7年度は第1回も出願時も1倍を超えた。
 ということでこの1~2年は回復基調にある。
 はたしてこのまま1倍超えが定着するかどうか。個人的にはそこに注目しているわけである。

◆三つの武器で戦う
 この学校にはこれまで時間をかけて育ててきた三つの武器がある。
 武器とは生徒募集上の用語であり、受験生向けには特色とか魅力である。

 1 進学選抜クラス
 私立とは異なり入学後、希望者により編成される。
 要するに「特進」なのだが、公立なので「特別」の語は避けたのだろう。
 40人編成なので、この「進選組」だけで3ケタの合格数が欲しいところだ。

 2 国際交流
 来年度から新校に国際科や国際教養科ができる。
 以前から外国語科はある。
 小川高校の国際交流は、これら専門学科と遜色ないレベルで展開されている。
 令和8年度は文科省DXハイスクール(重点類型グローバル型)の指定校となった。
 年間1200万円の補助金が出るというから、さらにグレードアップされた国際交流が行われることになるだろう。

 3 おがわ学
 おがわ学は、小川高校における総合的な探究の時間である。
 地域と小中や行政、あるいは企業と連携し、地域を題材とした探究的な学びを行っている。
 地元企業などの支援を受けアントレプレナーシップ(起業体験)プログラムも実践しているが、これがなかなか興味深い。
 出資金を集めて、商品開発・販売を行い、利益を出して配当金まで出すという「ガチなプログラム」で、ここまでやっている学校もめずらしい。

 学校の売りとしてはこれだけあれば十分だろう。
 あとはこれらをどう伝えるかだ。

◆今日の反省点
 今日の時程は次のとおり。
 10:30~10:55 受付
 10:55~11:45 説明会
 11:55~12:45 授業及び校内見学
 説明会が終わるといったん終了で、授業及び校内見学は自由参加。
 そして流れ解散。
 
 塾の先生方は1時ないし2時からが勤務時間で、それまでには教室に入りたい。
 学校側はそのあたりに配慮して12時までに終了という時程を組むことが多い。
 授業時間との関係もあるが、全体をもう少し前倒ししてもよかったかもしれない。

 学校案内パンフレットは新年度版をコピーの形で渡された。
 中身は出来上がっているが印刷が間に合わなかったようだ。
 5月、6月に説明会を開催する学校が多くなったので、制作スケジュールを見直したほうがいいだろう。
 なお、当然そうするだろうが、印刷上がり次第、今日の参加者には郵送してほしい。
 また、地元の塾さんであれば直接お届けしてほしい。
 生徒募集は空中戦(SNSによる広報など)だけでなく地上戦(訪問など)も重要なのである。

 追記。
 見出しにわざわざ「県立」と入れたのは、「都立」の小川高校(町田市)もあるからだ。
 検索する時は「県立小川」とすれば一発で出てくる。