栄東中学高校の「塾・出版社対象入試説明会」に行ってきた。
 浦和駅から東大宮駅まで宇都宮線で14分。
 駅から学校までは徒歩8分。
 車より圧倒的に速いので「電車+徒歩」を選択。

◆実務者のための実務的な説明会
 今日は次のような時程で行われた。
 10:00~10:10 校長挨拶
 10:10~10:30 本校の取り組み(中高)
 10:30~10:50 中学入試概要
 10:50~11:00 休憩
 11:00~11:20 高校入試概要
 
 トータル80分(休憩タイム含む)。
 このうち入試概要説明が中高各20分で合計40分。
 入試説明が全体の半分を占めており、これだけで今日の説明会の性格が分かろうというものだ。
 施設見学、授業見学などはない。
 お願いすれば見せてもらえるかもしれないが、お願いする人がいない。

 そう。
 そもそも今日の集まりは「入試説明会」なのだ。
 案内にもそう書いてる。
 だから、説明の半分が入試関係であるのは当然なのだ。

 参加の塾の先生方も初めての人は少なく、ほぼ常連だと思われる。
 だから、「本校はこのような学校で・・・」などといった説明は不要で、今年の入試はどのように行われたかの報告と、来年はどのように行われるかの予定や見通しがだけ聞ければ十分なのである。

 実務者(プロ)のための実務的な(practical)説明会である。

 一昨日行った熊谷高校塾説明会の場合、10時40分開始、12時終了であるから合計時間は栄東と同じ80分だった。
 そのうち校長挨拶含む学校説明が30分、授業及び校内見学が30分だった。入試説明は学校説明や質疑応答の中で簡単に触れた程度。
 公立の場合、学校を訪れるのは初めてという先生も多いので、学校説明や授業見学などに時間を割かざるを得ない。また、入試については公表できない部分も多い。
 同じ塾説でも、公立と私立とではかなり性格が異なるということだ。

◆東大現役12人など国公立178人合格
 県内私立ではトップの大学進学実績を誇る学校だけに、その方面の情報提供は多かった。
 今春の国公立合格者は178人と発表している。
 実際に入学したかどうかは分からないが、卒業生の3分の一が国公立ということになる。

 国公立合格者100人超の学校は、私立では栄東・開智・大宮開成の3校。
 公立では浦和・浦和一女・大宮・春日部・川越・川越女子・越谷北・不動岡・市立浦和の9校。
 栄東の178人は浦和224人、大宮188人に次ぐものだ。卒業生数が502人と公立の1.4倍ほどなので、その点を考慮しなければならないが見事な数字だ。

 栄東は単に国公立合格人数が多いだけでなく、難関国公立への合格者が多い。
 難関10大学(旧帝+一橋・東京科学・神戸)は61人。
 これは浦和124人、大宮81人、川越71人に次ぐものだ。

 浪人は少なく、ほとんどが現役と思われるが、だとしても発表数字は現浪の別を明らかにし、さらには実際の進学者数も示してくれると有難い。