令和8年度埼玉県公立高校入試にかかる生徒募集人員が発表された。
発表時期は昨年とほぼ同じ(昨年は6月18日)
県発表のデータはこちらから。
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令和8年度 埼玉県公立高等学校第1学年及び専攻科第1学年並びに県立中学校第1学年生徒募集人員
令和8年度、募集を行う高校(全日制)は131校である(前年度と同じ)
全日制の総募集人員は3万5080人で、前年の3万5480人よりも400人少ない。
中学校卒業予定者数は6万1413人で、前年の6万1923人より510人少ない。
◆全体の募集人員増減
6つの新校が誕生し募集を開始するが、これによる増加は80人である。
後述するが12校が募集人員を減らし、これによる減少が480人である。
よって、差し引き400人減となる。
◆再編整備による変更
6つの新校の募集人員はすでに発表されているが次のとおりである。
▼和光国際
普通科 240人
国際科 80人
▼岩槻
普通科 280人
国際教養科 40人
▼秩父
普通科 160人
国際教養科 40人
▼越生翔桜
普通科 120人
美術表現科 40人
▼八潮フロンティア
普通科 120人
ビジネス探究科 120人
▼大宮科学技術
機械工学科 80人
電気工学科 40人
建築デザイン工学科 80人
ロボット工学科 40人
情報サイエンス科 80人
和光国際は外国語科(80人)が国際科(80人)に変わった。学校全体の募集は320人で変わらない。
岩槻は国際文化科(40人)が国際教養科(40人)に変った。学校全体は320人で変わらない。
秩父は普通科(200人)が160人に減ったが、国際教養科(40人)が新たに加わったので学校全体は200人で変わらない。
越生翔桜は美術科(40人)が美術表現科(40人)に変わり、普通科(80人)が120人に増えたので学校全体では120人から160人に増えた。
八潮フロンティアは普通科(80人)が120人に増えたが、商業科(80人)と情報処理科(80人)の計160人がビジネス探究科(120人)に集約され40人減ったため学校全体は240人で変わらない。
大宮科学技術は、機械科(80人)が機械工学科(80人)、電気科(40人)が電気工学科(40人)、建築科(80人)が建築デザイン工学科(80人)と学科名は変ったが、ここまでは人数に変化なし。電子機械科(80人)がロボット工学科(40人)に変わり40人減ったが、情報サイエンス科(80人)が新設されたので学校全体では280人から320人に増えた。
◆募集人員を減らす学校
12校、480人の減少となる。
▼上尾橘 160人→120人
▼岩槻商業(商業) 80人→40人
▼大宮武蔵野 240人→200人
▼小鹿野 120人→80人
▼桶川西 160人→120人
▼川越西 320人→280人
▼北本 160人→120人
▼熊谷 320人→280人
▼熊谷女子320人→280人
▼草加西 280人→240人
▼蓮田松韻200人→160人
▼ふじみ野(普通)160人→120人
1校あたり40人(1クラス分)の減少である。
普通科が10校、専門学科(岩槻商業)が2校、総合学科(小鹿野)が1校。
地域で見ると、東部が2校(草加西・蓮田松韻)、西部が2校(川越西・ふじみ野)、南部が4校(上尾橘・岩槻商業・大宮武蔵野・桶川西)、北部が4校(小鹿野・北本・熊谷・熊谷女子)。南部と北部が多いが、元々の学校数を考えれば北部の減少が目立つ結果となっている。
【訂正】蓮田松韻の募集人員を120人と書きましたが、正しくは160人なので訂正しました。
熊谷、熊谷女子の両伝統校が280人まで減らした。6年度に熊谷女子が欠員補充を行ったが、それ以外は何とか320人募集に耐えてきた。しかし、それももはや限界ということだろう。今後320人への復帰はないだろう。
男子校、女子校のまま行くのか、それとも共学化や中高一貫化も含めて新たな道を模索するのか。難しい判断だが今ならいろいろな手が打てる。
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