マーケティング用語に「空中戦」「地上戦」という用語がある。
 普通にビジネスの世界で使われるし選挙用語としても使われる。

 今日は生徒募集活動における「空中戦」と「地上戦」について。

 空中戦とは。
 分かりやすいのが広告。最近で言うならWEBサイトやSNSなどによるプル型のマーケティング。
 一方、地上戦とは。
 訪問やイベントなどを通じて直接アプローチするプッシュ型のマーケテイング。

 どちらか一方で足りればいいのだが、通常は車の両輪のごとくどちらも必要だ。
 WEBサイトで積極的に情報発信をしているが募集につながらない。
 これは訪問など地上戦が弱い可能性がある。
 説明会は回数も十分、内容も自信があるが募集につながらない。
 これは今の時代に欠かせないネットでの情報発信が不足している可能性がある。

◆空中戦に人数は要らない
 何ならパイロット一人で足りる。
 SNS運用なども一人でやっている学校もあるだろう。
 WEBサイト(ホームページ)も同様だ。
 動画制作、パンフレット制作なども外注を使うから学校側担当者はそれほど要らない。
 費用はそれなりにかかる。

 少ない人数で大きな成果が得られる可能性はあるが、担当者の能力やセンスに依存することが多い。
 やりたいけど人材がいない、という場合も多い。

◆地上戦は人数がモノを言う
 空中戦と正反対でこちらは人手がすべてと言っていい。
 訪問活動やイベント(説明会)開催など考えてみれば分かる。
 一人一人の能力やセンスはさほど問われないが、圧倒的なマンパワーがモノを言うのである。

◆互いに代替できない
 空中戦と地上戦は互いに代替することができない。
 どちらかの不足をどちらかの増強で代替できるかというと、ほとんどできない。
 まったくできないわけではないが、たかが知れている。
 一方の不足を自覚したら、他方で補おうとせず、真正面から不足を増強する努力をしたほうがいい。

◆即効性は地上戦強化
 一般的に言えば、空中戦の方が効果が出るまでに時間がかかる。
 時間はかかるが必ずやらなければならない活動と考えた方がいい。

 即効性は地上戦の方が高い。
 ただ前述したように一人二人で細々とやったところで効果は知れているので、ある程度大量動員できるかどうかが鍵である。

◆6月訪問は17校
 6月の訪問校はのべ17校である(今後の予定も含め)。
 このブログは自分にとって空中戦である。
 それに対し学校訪問は地上戦。

 地上戦の方が時間もかかるし手間もかかる。
 座ったままできる空中戦の方が楽だ。
 だが、両方が必要であり、どちらかでどちらかを代替することはできない。
 他人様に両方を戦えと言っている手前、自分も実践せざるを得ない。