杉戸高校の塾対象説明会に行ってきた。
 
 今日と明日の2日間、同内容で行われる。
 どちらか都合の良い方に参加してくださいという意味で複数日程を用意している学校がいくつかある。同じ杉戸町にある昌平中高なども1日は学校で、もう1日は外部会場でと2日間を用意している。

 初開催は一昨年なので今年で3年目となる。
 10時開会で校長挨拶と学校概要説明で合わせて約50分(少し超過したが)。
 その後は自由に授業見学し、順次解散(流れ解散)という形。
 私立塾説の場合、授業見学がセットされているケースは少ない。
 逆に公立塾説では授業見学は必須と言っていい。各校の違いは、説明が先か授業見学が先かだけ。私個人は授業は必ず見たい方だからどっちが先でもいい。

◆塾説史上初、読まなくていいスライド
 約50分の学校概要説明だったが、使用スライドは130枚に及んだ。
 県公立高校新。 
 すべての学校の塾説に参加しているわけではないので断定はできないが、これだけ大量のスライドを使用したプレゼンは見たことがない。
 なぜ、そんなことになるか。

 配布された資料を見てもらおう。

 パワーポイントのスライドは手元資料としても配布されるのだが、こんな感じで、1スライド1画像となっている。
 テキスト(文字)の場合は、1スライド1フレーズ。
 上記で言えば、1枚のスライドにただ一言「杉戸高校キャッチフレーズ」とあるだけ。そして次のスライドにそのキャッチフレーズ「共に目指そう夢の実現」が表示される。ここは普通1枚のスライドの中に入れ込むところだろう。

◆テキスト(文字)も映像として見せる
 一般に、人が一瞬で認識できる文字数は13~15文字と言われている(個人差あり)。
 Yahoo!の記事タイトルなどもそのくらいの文字数だ。
 これくらいだと読むというより見る感覚だ。

 同校が文字数まで意識したかどうか不明だが、「読まさない」あるいは「読まなくていい」にこだわったのは明らかだ。
 聞き手の側は「読むこと」に注意力を払わなくてもいいので、その分、話を聞く方に集中できる。

 諸説あるが、画像の情報量は文字の7倍などと言われている。
 (ちなみに動画は5000倍)
 画像は一瞬で多くの情報を伝えるのに適している。
 
 1枚のスライドに何十文字、時には何百文字という大量の文字があって、それをていねいに説明して行く。そういう場面があってもいい。
 しかし、説明会のような時間の限られた一期一会の出会いでは強烈な印象を与えることも必要だ。
 そういう点で、テキスト(文字)さえも画像化して届けようという同校の試みは非常に興味深いものがある。
 以前から繰り返し言っているが、先生方はともすれば「説明会」の「説明」に引っ張られがちで、多くを文字と言葉で伝えようとする。
 それがダメだとは思わないが、画像の持つインパクトをもう少し有効活用したほうがいいだろう。