たまたまそのようなスケジュールになったのだが、私の場合、今週の塾説参加は「佐藤栄学園4連発」である。
 昨日が花咲徳栄、今日が栄東、明日が埼玉栄、明後日が栄北。
 塾の先生方の中には今週、浦和学院や大宮開成の塾説に向かわれる方も多いだろう。

 公立の先生方が私立の塾説に参加することはないと思うので、解説しておくが、私立の塾説は公立の塾説とは性格が異なっている。
 結論を先に言っておけば、公立は「学校説明会」であるが、私立は「入試説明会」である。

◆私立塾説が入試説明中心である理由
 受験生を送り込んで欲しいというのはどちらも同じだが、私立は公立と違って、それぞれの学校が独自の入学試験を行っている。

 入試期日が違えば、科目も違う、選抜方法も異なるということで、基本全校が同じ日に同じ問題で試験を行い定められた基準内で選抜する公立入試とは訳が違うのである。だから、一校一校情報を集めて来なければならない。

 教育目標や教育方針はどうでもいいとは言わないが、それは受験生本人や保護者が直接行って確かめてもらえばいいのであって、塾の先生が欲しいのは合格戦略を立てるための入試情報のみである。それが得られない説明会であったら誰も参加しないだろう。

◆学校説明会的な塾説は廃れる
 ここ数年、公立も盛んに塾説をやるようになった。
 塾の先生からずれば、これまで門前払いで学校見学すらできなかったから、ある種朗報である。

 ごく一部の先生を除けば、公立には一歩たりとも足を踏み入れたことはなく、その学校の情報と言えば卒塾生が語る個人的感想やネット掲示板の書き込みくらいだった。むしろ、実際に見に行っている受験生・保護者の方が、詳しかったりする。
 公立塾説が盛んになることにより、こうした逆転現象(指導する側より指導される側の方が詳しい)は解消に向かう可能性はある。

 だが、塾の先生の本分は、学校の教育内容などについて理解し説明できるようになることではなく、その学校に合格できる力をつけてやることである。そのために必要なのは入試に関する情報であって、学校の歴史ではない。

 最初は物珍しさで参加するかもしれないが、入試に関する情報がまったく得られない塾説には行く意味が見出せないので次第に遠のくであろう(念のために言っておくが、聞きたい入試情報は県が公表した選抜方法の解説ではない)。