受験生保護者の方(母)から、このブログの問い合わせ機能を利用してお便りがあったので紹介しようと思う。
 主たる読者を学校や塾の先生方と想定しているブログであるが、検索の結果辿り着く受験生・保護者もいるようだ。

 抜粋だが、こんな内容だ。(一部書き換えあり)
 「本日、川越女子高校の第3回学校説明会に参加しましたが、小さなことですがとても嬉しいことがあり、ぜひお伝えしたいと思いました。
 歴史を感じる校門前では、数名の先生方が出迎えてくださいました。説明会はアットホームな雰囲気で堅苦しさはなく、授業の公開や午後から部活の見学もでき、十分なものでした。
 説明会終了時の案内に、地域の公立中学校以外の方は教員による個別相談会に参加されてください、とのアナウンスがありました。
 案内されて着席し名前を伝えると、すでに対象者がリストアップされており「〇〇学校の方ですね」と、教頭先生から必要書類や手続きの方法を丁寧に教えていただきました。
 たった数名のために事前準備いただけたことに驚いたことと、今後行わなくてはならない手続きと準備の不安がかなり軽減し、親子とも嬉しくあたたかい気持ちになり、学校を後にしました
 これまで公立高校は〇〇〇と〇〇〇の説明会に参加していましたが、学校の雰囲気や本日の対応もあり川女は好印象となり、子の受験のモチベーションにもつながります」

 と、このような内容だ。
 好印象を持たれた話なので、あえて学校名は実名とした。

◆理性より感性、印象はお持ち帰り
 何度も言っているように説明会では、理性よりも感性に訴えることが重要である。
 説明の仕方や中身がどうでもいいという話ではない。
 当然ながらそれは大事だ。

 だが、その説明を深く心に刻んでもらうことが必要なのだ。
 心を揺さぶることが肝要なのだ。
 そうすれば、家に帰ってから、配布した資料をしっかり読んでくれるし、ホームページなども改めて見てもらえるのだ。
 逆に、ちょっとでも「嫌~な」印象を与えてしまうと、パンフレットはゴミ箱行きだ。

 「校門前では、数名の先生方が出迎えてくださいました」
 まず、ここで好印象。
 できれば川越市駅前での案内があってもいいが、駅を出たら目の前が学校なので、これは省略できる。正門まではグランドに沿って学校の半周する感じ。

 訪れた受験生・保護者に最初に接触する人を誰にするか。
 これはよく考えたほうがいい。
 今どきの高校生はとても上手だが、年配の男性教員は要注意だ。
 
「説明会はアットホームな雰囲気で堅苦しさはなく」
 県を代表する女子校だから、くだけた雰囲気だったということではないだろう。
 ただ、集まる受験生・保護者は学校側が考えている以上に緊張しているので、それをほぐしてあげることも重要だ。  

 「たった数名のために事前準備いただけたことに驚いたことと」
 しっかり準備した上で個別相談に誘導した。
 そりゃあ感動するでしょうよ。
 
 「親子とも嬉しくあたたかい気持ちになり、学校を後にしました」
 はい、好印象をお持ち帰りいただきました。大成功。
 帰り道、パンフレットを隅から隅まで読んでくれたでしょう。
 
 この母娘、幸せホルモン出まくりで説明を聞いたので、そちらもしっかり記憶してくれただろう。