二日連続の越谷である。
昨日の越ヶ谷高校に続き、今日は越谷北高校に行ってきた。
本題に入る前に昨日行った越ヶ谷高校のホームページ最新記事を紹介。
【教育関係者の皆様へ】教育関係者対象学校説明会 ご参加の御礼(越ヶ谷高校HP)
では、今日の本題。
私はこれまで、公立・私立を問わず何百回と塾説明会に足を運んできたが、今回、少々驚く出来事があった。
校長が不在だったのである。
もちろん、校長も多忙だ。計画段階では想定していなかった急用が入ることもあるだろう。不在そのものを責めたいわけではない。
ある意味、説明会で塾関係者が持ち帰る情報として重要なのは、高校入試の内容や進路指導、大学合格実績の分析、教育課程の特色といった実務的な話である。校長の挨拶がなくても、説明会自体は十分成立する。
実際、この学校の運営体制は充実していた。二人の教頭だけでなく、進路指導主事、学科主任、広報担当など複数の教職員が役割分担しながら説明を進めていく。管理職だけで細々と対応している公立高校も少なくない中、この体制は高く評価されるべきだろう。
だが、それでもどこか締まらない印象を受けたのは否めない。
理由は単純だ。案内状は校長名で発出されている。つまり、この説明会の「主催者」は校長なのである。その主人が不在である以上、そこには相応の説明とお詫びが必要ではないかと思うのだ。
ところが、当日の説明は「本日は所用により校長は欠席しております」の一言で終わった。
私には、この一言だけでは少々物足りなく感じられた。
「本日は、校長が皆様に直接ご説明申し上げる予定でしたが、やむを得ない事情により欠席となりました。皆様にご足労いただきながら、直接ご挨拶できないことを深くお詫び申し上げます」
たったこれだけでも印象は大きく変わるだろう。
さらに言えば、校長からのメッセージを代読する方法もある。事前に用意した動画を流すのもよい。校長と教頭は学校経営を担う「車の両輪」である。校長の思いを教頭が代弁することは十分可能なはずだ。
別に形式を重んじたいわけではない。ただ、「皆さんを大切なお客様として迎えている」という姿勢は、こうした細部に表れる。(そう考えるので昨日の越ヶ谷高校のさりげなく温かい歓迎の仕方を賞賛した)
気持ちは言葉や行動にしなければ伝わらない。どれほど感謝していても、お詫びしていても、それが表現されなければ相手には届かないのである。
今回の対応には「いかにも公立らしいな」と感じてしまった。
ただし、塾説明会そのものを開催してくれるだけでも有り難い。他校と比べれば千倍立派だと思う。それだけに、ほんの少しの配慮があれば、学校の評価はさらに高まったのではないか。そう考えると、実にもったいない。
と、ここまでかなり厳しいことを書いてきた。
しかし、この学校の真価はここからだった。
説明に立った進路指導主事の先生は、昨今の大学入試の変化を分かりやすく解説しながら、自らの経験を交えて進路指導の実際を語った。理数科主任は、探究活動や理数教育の意義について、具体的な事例を交えながら熱意たっぷりに紹介した。(理数科主任は親子で同校卒業生だそうで母校愛に溢れる説明だった)
どの先生の話にも、現場で積み重ねてきた知識と実践があった。単なる学校案内ではない。「この学校で何を育てたいのか」という教育観が、言葉の端々から伝わってきたのである。
思わず引き込まれた。
校長不在というマイナス要素がありながら、最後には「やはりこの学校はすごい」と感じさせてしまう。この底力こそ、この学校の最大の魅力なのかもしれない。
そう、「チーム・コシキタ」は健在だった。
組織の評価は、一人の存在だけでは決まらない。しかし同時に、組織の顔となる人物の振る舞いもまた重要である。今回の出来事は、その両方を考えさせられる機会となった。
少し苦言を呈したが、それも期待の裏返しである。だからこそ、次回はぜひ校長にもその場に立っていただきたい。そして、現場の先生方が築き上げてきた「チーム・コシキタ」の魅力を、自らの言葉で語ってほしいと思うのである。

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