今日午前中は、制服姿の中学生やランドセルを背負った小学生を何人も見かけた。あれっ、さいたま市の小中学校は休校延長中のはずだが?
 そうか。そう言えば、さいたま市は学習動画の配信を始めるんだった。その教材プリントでも取りに行ったんだろう。

 午前中は動画を視聴しながらの全市内共通学習、午後は学校ごとの課題学習、さいたま市はそんなプランのようだ。
 動画はコチラで見られる。
 「さいたま市学習支援コンテンツ」
 誰でも視聴できるが、「教科書の何ページを開いてください」というスタイルなので、手元に教材がないと分かりにくい。

 午後の勉強用に各小中学校がどんな課題やプリントを出しているかは、学校ごとホームページを当たるしかないが、ここでは、私の仕事場に近く、日々通学風景を見慣れている小学校、中学校の例を取り上げておこう。
 さいたま市立高砂小学校
 さいたま市立岸中学校

 3月中から準備しておけばよかったのにと思うが、これは結果論だ。むしろ、短期間でこれだけの教材を揃えた先生方の努力を認めてあげるべきだろう。私は拍手するよ。

 話は少し飛ぶのだが、連休中私は「よみうり進学メディア5月号WEB版」に掲載される予定の「受験生の悩みに答えるQ&A」の原稿を書いていた。
 で、質問の中に「保護者ですが、うちの子は学校から出た課題しかやっていないが大丈夫か」みたいなのがあった。
 お答えは掲載後にお読みいただければと思うが、「課題しか」ってことはないね。
 たぶん、保護者はどんな課題が出ているか見てないと思う。まあ、中学生だから親がいちいちチェックする必要はないが、「課題だけ」で十分と言っていいほど、しっかりたっぷり出てる。
 ポカーンと動画眺めているより、出された課題を完璧にやった方が、よほど力がつく。「課題学習最強説」を唱えたいほどだ。

 一気に注目を集めたオンライン授業だが、どんなに頑張ったって、教室でのリアルな授業にはかなわないわけで、それが出来ない今、応急処置でしかない。早起きさせるとか生活のリズムを整えるのが最大の効用だ。
 分かんないとこは後で教えるから、とにかく出した課題をやってくれ。これが先生の願いじゃないかな。
 というわけで、人気のオンライン授業に対して、いささか分の悪い課題学習を応援してみた。