「おーい、いい加減にHP更新しろよ」。すでに受験生が動き始めているというのに、学校説明会や体験入学の情報が去年のままになっている学校が何と多いことか。

 6月4日、埼玉県総合教育センターHPに公立高校の説明会日程一覧が公開された。
 これは県が各学校に調査をかけて取りまとめたもので、今年度の最新かつ正確なデータである。
 と思ったら、学校名と記載内容に誤りを発見したので県教委にメールで指摘しておいた。うるさいジジイだ。
 うるさいついでに、古い情報しか載っていない学校に次々とメールを送り、「何やってんだ。お前のとこはまだ平成か」と催促する。

 まあね。私もその昔、そっちの世界にいた人間だから、学校側の事情もよーく分かる。が、分かった上で、余計なお節介を焼くのは、今や募集は完全に情報戦の時代になっているからだ。

 一昨日も書いたが、受験生や保護者は、いま目の前にある情報(目の前にいる人、目の前で展開されている事実)で、その学校を判断するしかないわけだ。

 ある学校の話を耳にしました。面白そうかも。何なら説明会にでも行ってみましょうか。じゃあ、ちょっとスマホで調べてみましょう。
 って、今はみんなそうすると思うが、開いてみたら、はるか昔の情報。

 何だよ。気が利かない学校だな。仕事が遅い学校だな。きっと入ってからも同じなんだろうな。やめとくか。
 そう。それで正解。
 一事が万事と言うけれど、そういう姿勢は他のところにも現れるものだ。

 入る前に感じた、ちょっとした違和感は、入ってから間違いなく現実のものとなる。それが許容できる範囲のものならばいいが、実際にそうだったら嫌だなという場合、その学校は止めていたほうがいい。
 保護者が中心の講演なんかでは、私はよくそんな話をする。長い人生を振り返ると、いつもそうだった。