今年は選挙が多いね。埼玉県では10月27日に参議院議員補欠選挙がある。事由は「埼玉県知事選に出馬した大野元裕元参院議員の失職に伴う」ものである。

 先に行われた埼玉県知事選挙に上田清司前知事が五選出馬しなかった。代わって大野元裕氏が参議院議員を辞職し出馬したのだが、問題なのはその辞職のタイミングだ。大野氏は早くから出馬を表明していたにもかかわらず、参議院議員辞職のタイミングをギリギリまで引き延ばした。もし早い時期の辞職であれば、先の参議院埼玉選挙区は定数4+1となり選挙は一回で済んだはずだ。
 
 ところが大野氏が参院選告示後に辞職となったため、補選をやるはめになった。そして、そこに上田前知事が国政復帰を目指して立候補する。
 これ、どう考えても二人による椅子の取り返っこじゃないの。と、多くの埼玉県民が思っているわけである。
 参議院議員の大野氏が知事になって、知事の上田氏が参議院議員になる。まあ選挙だから思い通りの結果になるとは限らないが、そういうシナリオだったのではないか。

 もし、そうだったとしたら、埼玉県民はなめられてるな。
 埼玉県は補選費用として22億550万円の補正予算を組んだんだぜ。

 なんか白けた選挙になりそうだな。いっそ棄権するか。または白票を投じるか。
 だが、白票は無効票という扱いだから批判の意思表示にはならない。いや、それ以前に立候補者が上田氏一人だったら無投票当選じゃないか。

 上田氏の知事としての実績や知名度を考えれば、誰が出ても勝ち目は少ないが、「ちょっとやり方がずるいんじゃないの」という意思表示はしてみたいね。と言って、どこの馬の骨か分からないような人間が間違って当選するのも困る。

 いずれにしても行動の仕方に悩む参議院補選だ。