明日(8日)は埼玉県公立入試の入学許可候補者の発表。いわゆる合格発表だ。
 入学許可候補者とは長ったらしいが、入学式で校長が「入学を許可する」と宣言するまでは候補者だ。
 来週には各高校で入学に向けての説明会があるが、それも「入学許可候補者説明会」だ。

 今年は発表時の「密」を避けようと、ネットでの発表となった。
 以前からネットでの発表は行っていたが、学校での掲示が先、ネットでの発表はその後だった。
 今年はネットが9時で、学校掲示が10時。

 合格者は書類を受け取る必要があるから、結果的には学校掲示を見に来ることになるだろう。
 そこで改めて喜びに浸る。
 とりあえずスマホで写真を撮っておく。

 不合格者は自分の番号のない掲示板を見に来てもしょうがないから、私立の手続きをするなど次の行動を起こさなければならない。
 欠員補充をする学校とその人数は、午後2時頃には発表される予定だ。

◆ネット発表はコチラから
 ネットでの発表は9時からだが、その瞬間はアクセスが集中し、つながりにくいことが予想される。
 
 埼玉県立高等学校 令和3年度入学許可候補者受検番号一覧掲載

 県立高校については、アクセス先は一緒だが、市立高校については各校ホームページへとなっている。
 川口市立高校
 市立川越高校
 市立浦和高校
 浦和南高校
 大宮北高校

◆来年もネット発表でいい
 今年はコロナ対策としてのネット発表先行だが、来年以降もこれでいいだろう。
 何なら学校掲示はなくしてもいい。
 ネット発表も、合格者の番号を全部公開するのではなく、自分が合格しているかどうかだけが分かる方式にする。
 分析を仕事にしている私としてはこの方式では困るのだが、今後の方向性はたぶんこっちだ。
 私立ではすでにそのようになっている学校も多い。

 ついでにネット出願にしてくれるともっといい。

◆悔しさなんてサッサと忘れたほうがいい
 自分の番号を発見し、歓声をあげ、友達や親と抱き合って喜ぶ。
 いつ見ても好ましい光景だ。

 一方、何度も何度も見直すが、自分の番号がない。
 喧騒の輪からひっそり抜け出し、無言で引きあげていく。
 中には健気にも合格した仲間に祝福の言葉をかけている者もいる。
 が、この光景は見たくない。

 よく、失敗したり、うまく行かなかった者に対して、「この悔しさを忘れるな」と言ったりする。
 「悔しさをバネにする」とか「悔しさを糧にする」などとも言う。
 一種の励ましと思えば、有難い言葉ではある。

 しかし、個人的にはあまり好まない言い方なので積極的に使うことはない。
 少なくとも、今失敗したばかりの人にその場で言うことはない。

 悔しさの感情を無理に押し殺し、否定する必要はないが、いったん心のどこかにしまい込んだとして、気がついたらいつの間にか消えていた。
 成功とはこのような状態ではないか。
 いつまでも悔しさが残っているようなら、それはまだ成功していないということなのだ。

 一晩泣き明かしたら、もう「悔しさ」なんぞ忘れて未来のことを考えよう。
 それでいいんだ。

 でも、ぶったるんできた時は言うと思うよ。
 「てめえ、あの時の悔しさを忘れたか」