本日1月10日は埼玉県内私立中学校の入学試験解禁日。
 首都圏でもっとも早い日程であるため、いわゆる「お試し受験」に東京・神奈川・千葉からも多くの受験生が参戦した。

 さて、埼玉県の高校受験生にとって、今週は注目すべき情報が発表される。
 第2回進路希望状況調査の結果である。
 昨年は連休明けの1月12日(火)であったから、今年も早ければ11日(火)遅くとも13日(木)には発表となろう。

 第2回調査は、2月15日現在の調査であるから、第1回調査(10月1日現在)に比べれば、かなり現実的な数字が出るだろう。
 つまり、実際の出願倍率にかなり近い数字が出るだろうということだ。

 各校倍率は第1回と比べ、かなり変動するだろう。
 ただしそれは、第1回の倍率を見て直ちに受験生が動いたのではなく、その後、説明会や相談会に参加し、模試を受け、学校や塾で面談を受け、その結果で心境に変化があったからである。

 それに対し、第2回は倍率を見て動く受験生も多いだろう。
 説明会や相談会は大方終了しており、模試もほとんど終わっている。
 倍率の変化を確認し、直近の模試成績なども見ながら、2月14・15日の公立出願に向け、志望校を確定するための資料。
 これが第2回調査の性格と言っていいだろう。

 実際には、出願の後、志願先変更期間が設けられているが、出願倍率が出るや否や行動しないと間に合わない。
 当初の学校への取り下げ手続きをして、改めて変更後の高校に出願手続きをしなければならないなど、結構面倒なのだ。
 ゆっくり考えている暇はない。

 だから、志望校を変えるのか、あるいはそのまま突っ走るかは、できるだけ、この第2回の倍率に依るべきである。

 私はそれが仕事なので、調査結果をさまざまな角度から分析するつもりだが、それ自体は受験生への有効なアドバイスにはならない。
 もし、受験生や保護者の方がこのブログをお読みになっているとしたら、もっとも頼れるアドバイスは、学校や塾の先生からのものだと申し上げておこう(言うまでもないか)。

 勝負事はデータでは分からないのである。
 生身の人間がやることであるから、その子の性格や癖も考慮しなければならない。
 これまでどんな勉強をしてきたか。
 成績の変化はどうであったか。
 さらには、志望校に対する思いはどのようなものであるか。
 そういったことを総合的に判断した結果が、学校や塾の先生のアドバイスである。

 というわけなので先生方、冬期講習が終わったばかりでお疲れのところではあるが、ご指導よろしく。
 私の仕事は、先生方に対し、裏付けとなるような資料や分析結果を提示することだ。
 頑張ってみる。