本日取り上げるのはこの話題。
 埼玉新聞より。

 【部活どうなる(8)入試への評価】全国で唯一埼玉のみ部活実績を加算、全ての公立高で選抜基準に 誤解も(7月9日)

 まず全体像から説明すると、この連載はいわゆる「部活動の地域移行」という流れを受けて始まったものである。
 シリーズ全体のメインテーマは高校入試ではない。
 部活そのものがこれからどういう形態になって行くかを探るのが主題だ。

 どこまで続くシリーズか分からないが、これまでの記事はこちらで見ることができる。
 「部活どうなる」の記事一覧

 部活の地域移行は国の方針として決まっているが、課題は多い。
 中学校の部活では今、どのような変化が起こってるのか。
 そのあたりを探るのが連載の主旨で、高校入試の話はその中の一つという位置づけだ。

 見出し(タイトル)に「全国で唯一埼玉のみ部活実績を加算」とある。
 「全国で唯一」は確かだ。ただし、「全ての公立高」でそうしているのが埼玉県だけなのであり、部活動実績を点数化している県は他にもある。
 
 少し前になるがこんな記事もある。
 中学生の部活実績、内申書で12県が点数化…文科省「活動の過熱化招く可能性がある」(2022年12月28日 読売新聞オンライン)

 同じ時期にこのような記事もある。
公立高校入試 部活動の評価基準や配点を公表は3県のみ 文科省(2022年12月27日 NHKニュース)

 埼玉県だけが特別に変わったやり方をしているわけではない。
 また、他県に比べて遅れているというわけでもない。

 もちろん、だからこのままで構わないというのではなく、この話をするなら、高校入試制度全体を見た上での議論でなければならないということだ。
 公立入試は各自治体ごと、独自の制度の下、実施されている。
 たとえば、埼玉県の場合、前期・後期や推薦・一般などの別がない一回方式だ。
 二回方式であれば、前期や推薦では調査書重視、後期や一般は学力検査重視といった特色を出すことも可能だ。
 また、埼玉では特色選抜的なものも行われていない。面接を実施している学校も多くはない。
 
 現行の一回方式で学力偏重に陥らず多様性を持たせた選抜方式を取ろうとするなら、このようなやり方も仕方ないのかなとも思う。
 総合的に判断するといった曖昧なやり方より、点数化し加点するといったやり方の方がすっきりしているとも言える。
 どのような方法が良いのかをここで明確に述べることはできない。
 皆さんのご意見をお聞きするなどして私なりの考えをまとめて行きたいと思う。