本日(3月3日)、埼玉県公立入試・追検査が実施された。
 県教委によれば、受検者は全日制、定時制合わせて88人である。
 受検予定者は92人いたが、取り消しが2人、欠席が2人いた。
 県が発表した2月26日の受検状況では当日欠席者101人(全日制92人、定時制9人)となっていたので、欠席者の90%以上は追検査に志願したことになる。

 令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における追検査受検状況について(県教委発表)

◆追検査問題も公開済み
 追検査の問題及び採点の手引き(正答と配点)はすでに公開されている。
 塾の先生方はすでにチェック済みと思うが、うっかり忘れている先生がいるかもしれないので、お伝えしておこう。

追検査問題等(令和7年3月3日掲載)

 2月26日の本試験では出題形式や内容等で若干の変更が見られたと思うが、同じようなパターンが追検査でも確認できるかどうか。見ておいたほうがいいだろう(プロである塾の先生方に失礼な言い方であるが)。

◆手塚治虫、自衛隊を問う問題も
 社会の大問4の問4では、「漫画は(  Z  )が物語性の高い作品を生み出したことで発展し、子どもだけでなく大人にも読まれるようになりました」と、手塚治虫を答えさせる問題が出た。
 私のような鉄腕アトムで育った世代としては、ついに歴史の入試問題に出るようになったかと感慨深いものがある。
 が、それにしても、原子力を動力源とするロボット漫画の作者をよく出したなと思う。

 もう一つ。
 同じく社会の大問6の問2では、「近年、(  Z  )は、日本の防衛や国際貢献の活動だけでなく、さまざまな活動を行っています。その一つに、地震などの自然災害が起こったときに、国民の生命や財産を守る災害派遣があります」と、自衛隊を答えさせる問題が出た。
 ちょうど今、岩手県・大船渡市などの大規模な山林火災に際し、災害派遣されているところであり時事的な問題である(問題作成時点では予想されていない事態であるが)。
 記憶の範囲では、自衛隊が答えとなる問題が出されたのは埼玉県公立入試史上初めてである。
 アトムと合わせて結構攻めてるじゃないかという印象。