昨日、合格発表と同時に欠員補充実施校と募集人数が発表された。
そこで本日は、専門高校・専門学科の欠員補充実施状況をまとめておこうと思う。
専門学科では29校で計933人の欠員補充を行う。
◆主な専門学科の状況
【農業】
6校18学科中、5校11学科(61.1%)で欠員補充実施。
6校中、杉戸農業と熊谷農業はその名も示すとおり農業系学科のみで構成される学校である。
杉戸農業は6学科中4学科で定員を充たしており、学校全体としての定員充足率は「212/239=88.7%」と非常に高い。
熊谷農業は4学科中3学科で欠員補充を実施するが、学校全体としての定員充足率は「205/239=85.8%」とこちらも悪くない。
【工業】
13校45学科中、10校28学科(62.2%)で欠員補充実施。
春日部工業は3学科すべてで定員を充たし、工業専門高校では唯一欠員補充を行わない。
川越工業は5学科中、化学科のみが欠員補充を行う。学校全体としての定員充足率は「257/278=92.4%」と非常に高い。
【商業】
15校27学科中、9校15学科(55.6%)で欠員補充実施。
狭山経済は3学科すべてで定員を充たし、商業専門高校では唯一欠員補充を行わない。
深谷商業は3学科中、情報処理科のみが欠員補充を行う。学校全体としての定員充足率は「271/278=97.5%」ときわめて高い。
定員には達しなかったが、定員充足率を見ると大宮商業は「182/198=91.9%」、浦和商業は「253/278=91.0%」と悪くない。
上尾・商業科(1.34倍)、市立川越・国際経済科(1.57倍)、同・情報処理科(1.49倍)は学校人気によるところが大きいと考えられる。
【家庭】
4校8学科中、3校3学科(37.5%)で欠員補充実施。
食物調理の人気が高く、越谷総合技術・食物調理(1.30倍)、秩父農工科学・フードデザイン(1.08倍)、新座総合技術・食物調理(1.23倍)はいずれも定員を充たしている。
【その他】
外国語科は春日部女子・外国語科が唯一欠員補充を行う。ただし募集人数は1人。
理数科は熊谷西・理数科が唯一欠員補充を行う。
美術科は3校3学科中、越生・美術科のみ欠員補充を行う。
音楽科は3校3学科すべてが欠員補充を行う。
福祉科は誠和福祉のみだが、80人募集のところ受検者(合格者)は21人で、59人の欠員補充を行う。
舞台芸術は芸術総合のみで、7人の欠員補充を行う。
看護科(常盤のみ)、書道科(大宮光陵のみ)、体育科(大宮東とふじみ野)、人文科(春日部東のみ)、国際文化科(岩槻のみ)、映像芸術科(芸術総合のみ)、生物・環境系(いずみのみ)は定員を充たしており、欠員補充は行わない。
◆複合型専門高校
3つ以上の系統にまたがる専門学科を擁している複合型専門学校がある。
秩父農工科学(農業+工業+家庭)
越谷総合技術(工業+商業+家庭)
新座総合技術(工業+商業+家庭)
このうち新座総合技術は6学科すべてで定員を充たし、欠員補充を行わない。欠員補充を実施しないのは3年連続。
越谷総合技術は6学科中3学科で欠員補充を行うが、学校全体としての定員充足率は「225/238=94.5%」と悪くない。
専門高校・専門学科以外も簡単に見ておこう。
◆総合学科
9校中5校で欠員補充実施。
小鹿野は119人募集のところ受検者(合格者)は29人で、90人の欠員補充を行う。
誠和福祉は79人募集のところ受検者(合格者)は32人で、47人の欠員募集を行う。
川越総合、久喜北陽、滑川総合、吉川美南は定員を充たしており、欠員補充を行わない。
◆定時制(総合学科)
戸田翔陽はⅠ・Ⅱ・Ⅲ部(各80人募集)とも定員を充たしており、欠員補充を行わない。
吹上秋桜のⅠ部(144人募集)は定員を充たしており、欠員補充は行わない。Ⅱ部(72人募集)は55人の欠員補充。
狭山緑陽のⅠ部(156人募集)は153人の受検者(合格者)があり、3人の欠員補充を行う。
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