令和7年度埼玉県公立高校入試の合格発表が行われた。
 今回から各学校での校内掲示がなくなった。
 世の中のさまざまな動きを考えれば、そうなるのは当然なので、それは構わないのだが、ニュース記事を発信するにはやはりそれらしい写真が欲しいということで高校に行ってきた。
 学力検査当日と同じ浦和一女である。

 自分の仕事場から一番近い高校なのだが、別にそれで選んだわけではない。県教委の方から東西南北各1~2校ずつ候補校が示され、その中から選び当該校に連絡をとった上での取材となる。

 ネット発表が9時なので、それを確認してから来るとすれば10時過ぎくらいがピークになるだろうと見当をつけ10時少し前に行った。
 しかし、すでに結構な人数が来ていた。
 書類の受け渡しは体育館で行われていた。
 付き添いの保護者は外で待つ形だった。

 今までも合格者はこのような形で書類を受け取っていたわけだが、掲示板の方に注目していたので、初めて見る光景だ。
 
 書類は14種ほどあった。
 春休みの課題などは入っていなかった。
 入学許可候補者説明会で配布されるのだろう。

◆欠員補充は51校
 全日制で欠員補充を行うのは51校である(公立全体では69校)。
 普通科 23校 703人
 専門学科29校 933人
 総合学科5校 221人

 この中には松山・普通科(14人)、春日部女子・外国語科(1人)、熊谷西・理数科(8人)なども含まれる。

 理数科は7校にあるが、そのうち大宮、越谷北、所沢北、大宮北の4校は2倍超えである。つまり人気学科。
 だが、熊谷西は40人募集で28人しか集まらなかった。普通科から第2希望で回ってきたと思われる生徒を加えても32人で8人の不足だ。昨年は熊谷女子が欠員募集を行っている。熊谷が何とか踏ん張り1.05倍、熊谷女子も僅かだが盛り返し、それでも1.02倍。そして熊谷西は定員割れ。それぞれの学校に課題はあるだろうが、それはいずこも同じ。熊谷という地域が抱える問題が大きいと思われるので、ここに踏み込まないと、こうした状況が続くだろう。

 別学校も厳しい状況だ。
 男子校では浦和、川越、春日部まではとりあえず安泰だが、今回松山が定員割れ。熊谷も厳しい戦いが続いている。
 女子校では全県普通科平均倍率を超えているのは浦和一女のみ。川越女子もかなり厳しい状況にあると、私は見ている。

 さあ、これで令和7年度入試の主要日程はほぼ終わった。
 次に向けて走り始めよう。

 本日、県発表のデータはこちら。
令和7年度埼玉県公立高等学校における入学許可候補者数・欠員補充人員