昨日のセーラー服の記事で各校ホームページにリンクを貼ったところ、見に行った人が多いのにビックリ。
誰が見に行ったかはもちろんつきとめようがないが、塾の先生なんだろうか、高校の先生なんだろうか。
このブログは地域限定、職種限定の業界紙みたいなもので、私自身、もっぱら先生を念頭に書いているのだが、もしかしたら密かに受験生や保護者も読んでいるのか。
いずれにしても、制服ページを見に行く人が多いのは予想外だった。
そんなに関心があるなら、昨日書き忘れた一校を追加しておこう。
川口市立
女子冬服はセーラージャケット、夏服はセーラータイプのシャツも選べる。
価格表も出ていて参考になる。
セーラー服は根強い人気がある。
セーラーと言うくらいだから、元々は海軍(水兵)の着る軍服なのであるが、普段ちょっとしたことでも戦争につながると批判する一部の先生方はこれには反対しないんだろうか。
と、そんな話はどうでもいい。
今日は再び本来の路線に戻って業界向け記事である。
◆大学進学実績は募集担当者の通信簿
そろそろ大学推薦入試の結果が出始めているが、今年は例年より遅れているようである。コロナの影響なのか、文科省や大学の方針転換なのか、そのあたりはよく分からない。
募集担当者から時折聞かれるのが、「わが校は(良い)進学結果が出ていないので、募集がしづらい」という言葉だ。
たしかに、一部の受験生・保護者にとって大学進学実績は学校選びの重要資料であろう。また、裏を返せば学校側のセールスポイントの一つということになるだろう。
だから、目覚ましい進学結果が出ていないと、生徒募集で苦戦を強いられるというのは確かにそうだろう。
しかし、なぜ目覚ましい進学結果が出ないかというと、その原因が募集面に求められる場合も多いのである。つまり、優れた素材(人材ということだね)を獲得し損ねている。
進路指導部の方針に問題があったとか、学年団や担任にあったとか、教科にあったとか言う前に、「そもそも人材とれてないんじゃないの」というわけだ。
部活と一緒にするのもどうかと思うが、いい選手をスカウトできなきゃ最初から不利というのと同じ。
大学進学結果は3年前の募集の通信簿。
募集担当者は、それがすべてではないが、心のどこかに「そういう側面もあるよな」という意識を持つべきだろう。
それでも、どうしても進学結果に満足できないという募集担当者は、一度志願して進路指導主任なり学年主任なりを経験してみたらいい。素材の重要性を思い知るだろう。
◆すべてを面談で解決しようと思うなよ
私立高校の多くは、名称はまちまちだが進学結果が期待される最上位クラスを擁している。
通常、その担任には経験豊富なエース級が投入される。
しかし、一つの学校にスーパーマンはそう何人もいるものではないから、多少経験に劣る先生がその任に就くこともある。
そこで、悩める若きエリートクラス担任にちょっとばかりアドバイスをしておこう。
まず、前述したように、結果の何割かはすでに入学時点で決まっている。
どんなポンコツでも一流にしてみせるなどと考えていたとしたら、それはとんでもない思い上がりというものである。
結果は素材が9割、ってなものである。
他人のせいにするのは良くないが、と言って全責任を自分でしょい込もうというのもよろしくない。
「オマエはそこまで万能じゃない」
受験は3教科あるいは5教科の総合力の勝負だ。
自分が直接教えられるのは1教科だから、あとは他人任せだ。他教科の先生に頼る部分の方が大きい。
だったら、担任の仕事は、各教科の先生の所を回って、「〇〇をよろしく」、「〇〇は最近どうですか」、「〇〇はどこを受けさせればいいですか」と、お願いし聞き回ることだ。
これは中堅ベテランでも同じ。
担任は、「うちの子をよろしく」とみんなに頭を下げて回るのが仕事だ。すべてを面談で解決しようと思うな。
ずいぶん偉そうなことを言っていると思われるだろうが、私は校長とか教頭とかはやったことはないが、3年担任は嫌というほどやったし、進路主任とかもやってるからね。丸っきり想像だけで言ってるわけじゃない。
「オマエのことを真剣に考えている」と口で言うより、あちこちで頭を下げている姿を見せたほうが気持ちは伝わるぞ。
以上、悩める先生からの相談への回答だ。
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