考えてみれば今日は敬老の日だったのだ。68歳の私ですら、「そう言えば…」というほどの感覚なのであるから、3連休の最終日としか思わない人が多いのはやむを得ない。

 総務省の調査によれば、65歳以上は3588万人いて、全人口の28.4%を占めるそうだ。少なめに言って4人に1人、多めに言って3人に1人が65歳以上という高齢化社会である。街を歩いていて仲間が多いなと感じるが、そういうことだったのか。

 65歳以上の就業者は862万人である。3588万人のうちの862万人というのは少ないような気もするが、70代も80代も90代も含めてだから、こんなものだろう。全就業者に占める割合では12.9%だそうだ。

 年金支給年齢がどんどん引き上げられ、それを「死ぬまで働けということか」と批判的に見る人がいるが、私は、死ぬまで働ける世の中になって行くことは有難いことだと思っている。

 もうこれ以上働きたくないという高齢者はのんびりと趣味に生き、まだまだ働きたいと思う高齢者には仕事の機会が与えられ、社会もそれを歓迎する。そのような選択が可能な社会であればいいわけである。そういう社会を維持するためにも、私のように死ぬまで働くつもりの人間がいた方がいいのである。もう働きたくないと思う人々を支えることにもつながるだろう。
 このあたりはそれぞれの職業観や人生観なのであるから、お互いがお互いを批判しないことである。

 60歳になり仲間が定年を迎えた。しかし、その多くは再任用などで仕事を続けた。65歳になり、さすがに引退する仲間が増えたが、定年がない自由業の私には引退を考えるきっかけにならなかった。
 それから3年。
 今の気分は、ここまで来たら行けるところまで行くか、である。自分で決めなくても、ゴールは向こうからやって来る。
 
 以上、年寄りが敬老の日に考えたこと。