進路希望調査ネタ5連投。さすがに疲れたし、飽きたので少し方向を変えよう。
 埼玉県では今週、1月22日(金)から私立高校入試が始まる。
 古い記録によると、埼玉県私立中学高等学校協会(中高協会)が1月22日を入試解禁日と定めたのは(申し合わせたのは)、平成11年(1999年)のことだ。
 以来、曜日に関係なく、この日を入試のスタート日としている。

◆私立高校入試日程は学事課HPへ
 22日(金)、23日(土)には、県内ほとんどの私立高校が入試を実施する。
 入試日程一覧は埼玉県総務部学事課のホームページに掲載されている。

  埼玉県私立高校入試日程一覧(埼玉県学事課)

 学事課も県教育委員会も、共に県の組織の一部と言っていいが、県教育委員会の管轄は公立学校(より厳密には県立学校)であって、私立学校の管轄は県総務部学事課という所である。
 何でもかんでも教育委員会というわけではない。

◆公立教員の時計は何十年も前で止まっているらしい
 単願または併願で私立高校を受ける生徒は、22日か23日のどちらかが試験日となる。
 比較的多いのが22日に単願者向け入試、23日に併願者向け入試というパターンだ。
 23日は、公立受験者(公立第一希望者)が私立を受けに行っている可能性がもっとも高い日である。
 このブログでこれでもかと言っているが、よりによって、その23日に説明会を組んでいる学校は「一体何を考えているんだ」という話だが、答えは「何も考えていませんでした」である。

 高校受験市場におけるプレイヤーは、受験生・保護者と公立高校だけじゃない。
 はるか昔、公立高校が圧倒的に優位な立場にあり、私立高校がその下請け(完全すべり止め)に甘んじていた時代なら、私立の動向など目もくれず自分らのことだけ考えていれば良かったが、今はそうじゃない。
 「公立がダメなら私立」というのは昭和か、せいぜい平成前半までであって、近年は最初から私立第一希望という受験生が年を追うごとに増えているのだ。
 ここのところ毎日扱っている「第2回進路希望調査(12月15日現在)」でも、平成29年までは公立希望者が70.1%いたわけだが、翌平成30年には初めて70%を割り、3年後の今年は65.4%まで下落している。
 3年間で5%ダウンだよ。人数にして約5千人。
 この分だと5年以内に公立希望者は60%を割る

◆来年は1月22日(土)が私立入試とぶつかるぞ
 そういう情勢の中で、「へえ~、私立高校入試って22日からだったんですか」じゃ、戦えないでしょう。
 職員会議で年間行事計画を検討する時、誰も気づかなかったのかな。
 「23日(土)だと私立入試当日の子や、明日が入試という子が大勢いるから、別の日に変えたほうがいいんじゃないですか?」
 そういう声が、上がらなかったのかな。
 完全に自分らの都合優先。受験生の都合は無視。

 まあ、私立は受けずに公立一本という子は、この日もその前後も暇だから、そこを狙ったというなら話は分かる。
 少ない人数で、じっくり話し合える。

 来年(2022年)は1月22日(土)、23日(日)なので、土曜日に設定すると、またぶつかる。
 もし読者の中に、公立OBや現役の先生がいたら、後輩や同僚たちに、このブログを読んでちょっとは視野を広げるように言っといてちょうだい。

◆県内私立の真の敵は公立じゃない
 私がこのようなことを書くと、公立教員出身だから公立を贔屓しているなどと言い出す人がいる。
 今さら、そんなことするか。
 言っとくが、公立を贔屓したって1円も入って来ない。
 私の生活は私立学校や塾の皆さんによって支えられているのだ。
 もし贔屓するとすれば、私立に決まってるだろう。

 敵。
 という言い方は適切ではないが、あえてそういう言い方をすれば、埼玉私立には東京私立というもっと巨大な敵が待っている。
 向こうの方が、はるか歴史も長いし、金も持ってるぞ。
 そういう相手と戦うのに、不戦勝みたいな勝ち方じゃダメだろう。
 「相手のエラーで勝ちました」ではなく、難敵公立を倒してこそ実力がつくのだ。
 だから、公立が勝手にこけないように時々警告を発している。