緊急事態宣言延長。発出当初から2月7日で終わるわけないと多くの方が予想していたのではないか。
 とりあえず3月7日まで延長ということだが、2月28日に繰り上げ解除というのが政府のシナリオだと思われる。
 何か確証があるかと言われれば、それはないのだが、印象としてその方がいいので、長めに設定して早めに切り上げることを考えていると思う。

 一応3月7日までとすれば、多くの都道府県が緊急事態宣言下で公立高校入試を行うわけだが、すでに大学入試(共通テスト)や私立中高入試もほぼ通常通り行われており、特に問題はないだろう。

 卒業式をどうするか。

 1か月後のことだから、すでに方向が決まっている学校も多いと思うが、これは実施してやりたい。
 教員でもない私が「やりたい」というのもおかしな話だが、せめて最後ぐらいは盛大に見送ってあげて欲しい。
 卒業生本人と保護者一人まで。
 このくらいの人数なら何とかなるだろう。

 式は1時間以内。
 呼名はするが返事は省略。
 校歌は斉唱なしでテープで流す。
 来賓挨拶なし。そもそも呼ばない。
 
 先生と生徒だけというのも一つの考え方だが、やはり卒業式に親は欠かせない。
 卒業式は、先生だけでなく親に感謝する日でもある。
 来られない親のためにはライブ配信する。

 卒業式なんて意味がない。
 そういう考えの人もいるだろうが、意味はちゃんとある。
 意味があるからずっと続いてきた。

 ただ、そこに意味が見いだせないというなら、入学式も卒業式も、成人式も結婚式も、何なら葬式も、儀式一切抜きの人生を送られたよかろう。
 残念な人生だと思うが、ご自身それでよければどうぞご自由に。
 
 卒業式は終わりの行事ではなく、明日に向かう希望の行事である。
 生徒たちを温かく、そして力強く送り出していただくようお願いしたい。