2月4日、埼玉県教育委員会は、新型コロナの濃厚接触者となった受験生が検査できない場合でも、無症状であることが十分確認できれば受験可能とするなど、要件を変更したと発表した。
 県立高校の入試、無症状が確認できれば受験可能に 埼玉県教育局、検査体制ひっ迫で要件変更(埼玉新聞2月5日付)
 
 県の発表は以下のとおり。
 受験生及び関係者はぜひ一度確認してほしい。
 感染防止対策(リーフレット)令和4年2月4日改訂
 高校入試 濃厚接触者になったら(リーフレット)2月4日掲載 
 埼玉県公立高校入試 新型コロナウイルスの陽性者となったらどうする?“こうするフローチャート” 令和4年2月4日改訂

 これまでも、濃厚接触者は一定の用件を満たせば受験は可能だった。
 その要件とは、
 ①自治体等によるPCR検査陰性
 ②当日、無症状
 ③公共交通機関を使用しない
 以上3点であった。
 このうち改訂されたのは、「①自治体によるPCR検査陽性」の部分である。
 以下が確認できれば、濃厚接触者でも受験できる。
 PCR検査が受けられない場合は、抗原定性検査キットによる陰性の確認。
 検査キットが入手できない場合は、発熱・咳等の症状がないことを十分に確認。

 すでに皆さんご存知のように、感染者急拡大に伴い濃厚接触者も急増し、検査体制が追いつかなくなった。
 今回の改定は、こうした事態を受けてのものだ。

 県及び県教委は予定通り2月24日に学力検査を実施することを決めている。
 追検査を含めて、すべての志願者に受験機会を保障する姿勢は変わらない。
 追検査までに健康観察期間が終了しない場合でも調査書等による選抜で対応する。

 県教委では「不安もあると思うが安心して受験に臨んでほしい」と呼び掛けている(埼玉新聞記事より)。
 不安だが安心しろとは何とも奇妙な言い方だが、要は試験が受けられないことはないと言っている。

 感染や濃厚接触に伴う対応の中には、中学校からの各種届が必要なケースもある。
 困ったことや分からないことがあったら、まずは中学校に連絡・相談する。
 塾の先生方も、そのようにご指導お願いしたい。