千葉県公立高校入試にデジタル採点システムが導入される。
 千葉県では大規模な採点ミスが発覚した。
 これを受け新たに設置された改善検討会議が今後のあり方について検討し、この度、提言をまとめた。

 「高校入試にデジタル採点システム導入を 千葉県内公立高の記述問題 今春の採点ミス受け改善検討会議提言」(6月15日 千葉日報)

 まだ正式決定ではないが、提言内容がくつがえされることはないので事実上の決定と考えていい。
 これに関連する話題は、このブログでもつい最近書いたばかりだ。

公立入試、埼玉もマークシート化、自動採点化の方向か(5月30日)

 4月に検討会議が動き出し、6月に提言をまとめるというスピード決定であった。
 大人であり、かつ教育の専門家である読者諸氏は、すべては既定路線だということを理解されているだろう。

 県教委が方針や概略を事実上決定する。
 審議会や検討会議を設置する。
 有識者、専門家の意見を聞いた形をとる。
 提言、答申を受ける。
 県教委が正式決定する。

 あとはこのプロセスをいかに時間短縮するかだけだ。
 スピード決定したのは次年度入試に間に合わせるためだろう。
 上記千葉日報記事に、「『中学生は慣れておらず不安はある。来春までに対応できると思うが教員が(試験内容を)十分理解し、生徒にも記入に慣れてもらう必要はある』との認識を示した」とある。

 東京都、神奈川県ではすでにマークシートが導入されている。
 千葉県がこれに続き、さらには記述問題のデジタル採点が加わった。
 さあ、どうする埼玉県。

 以前の記事でも書いたとおり、これは時代の流れである。
 各種検定試験でもCBT方式が導入され始めた。
 「どうするか」ではなく、「いつからか」だけが問題なのだ。
 大規模な採点ミスが起きる前に、一刻も早く実行したほうがいい。
 働き方改革の流れにも沿っている。
 
 もちろん、こんなことは埼玉県教委も先刻承知なので、タイミングを見計らっているところだろう。

 番号を塗りつぶすだけのマークシート方式では、正確な学力が測れないのではないかと心配する人もいるが、まぐれ当たりは今でも起きてるのだ。
 試験が易しくなり学力低下が心配という人は、一度東京都や神奈川県の問題を生徒にやらせてみると良い。
 私だけの感覚かもしれないが、決して易しくない。

 私立の方は、はるか前からマークシート化が進んでいる。
 ついでに言えば外注化も進んでいる。
 記述のある学校は、デジタル採点を導入すればいいだろう。
 行く行くはCBT方式も一般化するだろうから、このあたりの研究も進めておいたほうがいい。