春日部共栄中学高校の教育関係者対象入試説明会(塾説)があった。
今シーズン、すでに公立の塾説が何校か行われている。
県内私立としてはトップバッターか。
なお、今日はすぐ近くの県立春日部高校も塾説だった。
県南部では川口北も。
◆授業見学へのこだわり
今日の塾説は次のようなスケジュールで行われた。
9:50~10:35 中学校説明会
10:40~11:25 校内見学
11:30~12:15 高校説明会
最初から最後までいると2時間25分の長丁場だ。
ただ実際には中学校の説明だけ、あるいは高校の説明だけを聞きに来る方も多いようだ。
一貫校では中学説明と高校説明を続けてやってしまい、その後、希望者には校内見学(授業見学)をしてもらう形が多い。
春日部共栄の場合、片方だけ聞きに来た方にも、両方聞きに来た方にも、できるだけ授業見学をしてもらいたいということから、このような時程になったと思われる。
◆欲しい見学希望者への配慮
授業見学用に学年クラスと科目入りの校内地図が渡された。
よくこれだけのものを作ったなと感心する出来栄えで、これは助かった。
もっともこの学校、校舎が何棟にも分かれていなくて高校は基本一棟。
構造上、位置関係が分かりやすということもある。
授業見学をこの日の目玉の一つと考えるならば、教室の前後の扉(ドア)は開放しておくべきだろう。
そうなっている教室もあったが、そうではない教室も多かった。
教室後ろのドアをわざわざ開けてまで授業を見ようとする人はいない(私は別だが)。
ドアを閉めているということは、見学を拒否していると解釈するのが普通だ。
仮にそこまでではなくても、ガラガラと音を立てては迷惑だろうと遠慮する。
せっかく校内見学(=授業見学)の時間を設けたのであるから、学校全体で「どうぞ見ていってください」という雰囲気を演出すべきだった。
中学校の教室は前後のドアが全面ガラス張りなので否が応でも室内の様子が見えてしまうが、高校の教室は密室とまでは行かなくても中の様子が分かりにくい構造なので特に配慮が必要だ。
授業を見せるための工夫という点では、むしろ公立の方が進んでいるかもしれない。
◆ビジュアル化はもう一息
先生方の説明(プレゼン)については特に大きな不満はないが、スライドはもう少しビジュアル化を図ったほうがいいのではないかと思った。
文字が多い。(特に中学校の説明)
相手が塾の先生なのでテキスト(文字)を多用したのかもしれない。
私などもあとで記事を書くのでテキストがたくさんあると助かる。
だが、中学入試は相手が小学生になるので、今日われわれが見たそのままのスライドだとしたらちょっと厳しい。
説明会では、スライドにしろ、授業にしろ、施設設備にしろ、「見てもらう」ことを重視する。
深い理解のために「読んでもらう」ことも重要であるが、それは何もその場(学校)である必要はないのだ。
「読んでもらう」のは家に帰ってからでもいいわけで、そのための資料をお渡しすれば済むのだ。
コメントを残す