ほぼ1日かけて選抜基準のデータ入力を行った。
昨日(5月30日)発表された「令和8年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準」はPDF形式なので、主要部分をエクセルデータにする作業。
◆現行形式による最後の入試
令和9年度入試から選抜方法等が変更されることになっている。
したがって今度の入試、すなわち令和8年度入試は現行方式としては最後の入試となる。
今回変更しても来年度にまた変更になる可能性があるので、いろいろ思うところはあるけれど、このまま行こうではないか。
そんな考え方をした学校も多かったと思われる。
◆「特別活動」と「その他」の得点を入れ替え
ほぼすべての学校が、「特別活動の記録の得点」を減らし、その分、「その他の項目の得点」を増やしている。
部活動の実績の記載場所が「その他の項目の得点」に含まれることになったためである。
「特別活動の記録の得点」を減らした分を、そのまま「その他の項目の得点」に加えているケースがほとんどであるから、調査書全体の得点は変らないわけである。
たとえば県立浦和の場合。
昨年度までは、
学習の記録 180点
特別活動 70点
その他 70点
合計 320点
令和8年度は、
学習の記録 180点
特別活動 40点
その他 100点
合計 320点
合計点に増減があったのは、朝霞、春日部女子、川越、川越西、鴻巣女子、ふじみ野、松山、市立川越、川越工業、芸術総合、秩父農工科学、三郷工業技術などである(新校は除く)。
ただ増減はほんの僅かであるので、それによって学校選びや受験対策が変わるようなことはないだろう。
◆川越南は第一次選抜60%へ
第一次選抜での合格者を60%に抑えるのは、上位校によくあるパターンである。
第二次選抜では「学力検査:調査書」の割合を概ね「7:3」とすることができる。
第一次選抜よりも学力重視の選抜を行いやすいからであろう。
第一次選抜60%校は、学校選択問題採用校で言うと、浦和、浦和一女、浦和西、大宮、春日部、川越、川越女子、熊谷、熊谷女子、熊谷西、越ヶ谷、越谷北、所沢、所沢北、不動岡、和光国際、蕨、川口市立、市立浦和の19校だったが、これに川越南が加わった。川越南は令和6年度は80%だったが、7年度は70%、8年度は60%と徐々に下げてきた。学校選択問題採用校で第一次選抜が60%ではないのは川口北と大宮北である。
学校選択問題採用校以外の第一次選抜60%校は、大宮東、桶川、久喜、坂戸、所沢西、豊岡、妻沼、浦和南、久喜北陽、常盤、所沢商業の各校である。
なお、昨日も触れたように新設・大宮科学技術も第一次選抜は60%であり、第二次選抜は「学力検査:調査書」を「7:3」としている。
◆面接実施は44校
令和9年度入試からは全校で面接が課せられるが、ここ数年、面接実施校は徐々に減少してきており令和8年度入試で面接を実施するのは次の44校である。
普通科及び普通科のある学校では、上尾橘、小川、桶川西、川口青陵、川口東、川越初雁、北本、栗橋北彩、鴻巣女子、狭山清陵、志木、庄和、白岡、草加西、新座、新座柳瀬、蓮田松韻、鳩ヶ谷、飯能、ふじみ野、松伏、三郷、三郷北、宮代、妻沼、八潮フロンティア、鷲宮、川口市立、市立川越の29校。
専門学科では、いずみ、大宮商業、春日部工業、川口工業、久喜工業、熊谷農業、越谷総合技術、狭山経済、杉戸農業、誠和福祉、常盤、新座総合技術、羽生実業の13校。
総合学科では、幸手桜、滑川総合の2校。
第一次選抜で面接得点の占める割合が高いのは、小川(16.7%)、栗橋北彩(16.3%)、狭山工業(16.0%)、妻沼(13.0%)、白岡(10.6%)、三郷(10.5%)、川口工業(10.3%)、鴻巣女子(10.0%)、滑川総合(10.0%)である。
コメントを残す