面接ネタの連投である。
このように話題がパッと切り替えられないのは加齢によるものである。
来月(6月)、中学生を相手に高校入試の話をする機会が二度ほどある。
一つは、さいたま市北区・見沼区の中学校PTA有志の皆様が主催する「公立高等学校合同説明会」(6月7日)。もう一つは「花咲徳栄高校文化祭における教育講演」(6月13日)。
入試に関する話はその道のプロである進学塾・学習塾の先生方が圧倒的に詳しいわけだが、主催者側としては、できるだけ中立的な立場の講演者を呼びたいという事情があるようだ。
塾の先生をお呼びしたところで講演の中で自塾の宣伝などするはずがなく公正中立な立場から情報提供やアドバイスをしてくれるはずだが、それでも中には「あの塾と何か特別な関係でもあるんじゃないか」と詮索する人がいるかもしれない。であれば、肩書に塾が付かない人間を呼ぼう。ということで時々お声がかかる。
では本題。
◆面接はとっくに実施されている
令和9年度からの公立高校入試改革でもっとも注目されているのが受検者全員に面接が課せられることだろう。
よって、私の入試講演でもこの点に一定の時間を割くことになる。
だが、高校の先生方、塾の先生方にとっては、面接は初めてでも何でもなく、この度の改革も今まで行われてきたことの拡大に過ぎない。
「大変大変、今度の入試から面接が入るんだって。どうしよう」
と、驚いたり、騒いだり、慌てたりしているのは、初めて受験に直面する中学生と保護者だけなのだ。
「いやいや、別にそんな目新しくもないですよ。今年も(令和8年度入試でも)やってましたよ」
◆令和8年度は普通科の30%が面接実施
令和8年度入試で面接を課したのは、普通科で30校ほどである。
普通科はコース含め約100校だからその30%。
少数派と言えばそうだが、稀少ではない。
ただ、実施校は、募集定員で見ると、360人募集とか320人募集とか大規模校はなく、ほとんどが200人募集とか160人募集の小規模校ないし中規模校だ。
だから話題になりにくい。
加えて。
令和8年度に面接を実施した普通科30校のうちほぼ20校は定員割れで欠員補充を実施している。
つまり、受検者全員が合格しており、結果として面接は合否に影響なかった。
◆高倍率校では面接勝負になるかも
令和8年度入試では専門高校なども含め66校が定員に満たず欠員補充を実施した。
9年度もこれと同じかやや多い数の学校が定員割れすると見られている。
競争のない学校では、面接で満点を取ろうと、零点だろうと関係ない。
今度の入試で警戒しなければならないのは、倍率が高く、学力検査でも高得点域で熾烈な争いが繰り広げられている上位校においても面接が実施されることである。
もちろん高校側は、面接の合否への影響をなるべく抑えるような設計にするはずだが、それでも、面接の差が合否を分けるということはあり得るのだ。
決して受験生を脅かそうとは思わないが、「1点を争う入試であるから、たとえ配点は低くても面接をなめてはいかんぞ」。
という話(講演)になるのかな。
で、最後に昨日の話につながるのだが、極端に言うと「これまでの面接は合否に関係がなかった」。
だが、今度の入試では「面接が合否の決め手になる可能性が高まった」。
そうなると、不合格者の中から「面接官の態度や質問内容が不適切だった」などといった不満の声が上がる可能性だってあるわけだから、いま一度、面接官としての態度や質問内容について油断なくチェックしておく必要があるだろうというのが昨日の話なのである。

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