今日は文化の日である。昭和21年、日本国憲法が公布された日である(施行は翌年5月3日)。戦前は天長節、明治節と呼ばれた。天長節とは天皇誕生日、すなわち今日11月3日は明治天皇の誕生日である。
 11月3日は晴れる確率が高い「晴れの特異日」である。が、今日の埼玉県は曇りだった。
 以上は、どうでもいい話。
 どうでもいいついでに、今日の話題は「お前に紹介されたくないんだよ」という大して意味のない話。頭がお休みモードなもんで。

◆どこにでもいるゴロツキ
 70過ぎの知り合いがいる。
 まあ、自分が69なんだから、知り合いと言えば、その近辺なのは当たり前だ。
 名前は仮に古井さんとしておこう。古井(仮)。

 古井(仮)にどんな実績があるのかよく分からないが、フェアとか説明会とか学校関係の集まりでよく顔を見かけるので、広い意味での教育関係者なのだろう。
 どこの業界にも、「あいつ何者?」みたいなゴロツキはいるものである。
 ただし、ゴロツキと言っても反社方面の人ではなく、見た目も普通の年寄りだし、日々善良な市民生活を送っているから社会的には無害である。

◆自称「顔が広い」は碌なもんじゃない
 本人曰く「俺は顔が広い」。
 あいつは昔から知っている。よく一緒に飲んだ。ずいぶん面倒みた。
 いるよな、こういうの。

 古井(仮)「〇〇の××知ってる?」
 「名前だけは…、会ったことないですけど」
 古井(仮)「あっ、そう。今度紹介するよ」
 「そうですか、是非」
 古井(仮)「ヤツとは長い付き合いなんだよ」
 と、次々に業界の有名人の名前を挙げる。
 
 若い頃の私だったら、結構本気モードで「是非、紹介してください」ってお願いしたかもしれない。
 だが、そっちが年寄りなら、こっちも相当にいい年だ。
 自称「顔が広い」ヤツが、役立たずであることはお見通しだ。

◆あんたに紹介されるとハードル上がるから
 「顔が広い」こと自体は悪いことじゃない。
 長くこの世界(教育業界)にいながら、人と付き合うのが嫌いな私は、ホント「顔が狭い」。だから、「顔が広い」人は羨ましくもある。

 でも、紹介は断るよ。
 なぜって、あんたに紹介されたら、あんたと同類と思われるじゃないか。
 誰からの紹介かってことは結構大事なんだよ。
 つまり、あんたに「コイツはオレの知り合いだ」って紹介されると、「古井(仮)の紹介じゃろくなもんじゃないな」となって、出だしからハードル上がっちゃうんだ。
 だから、せっかくだけど紹介はしてくれなくていい。

 昔、私のところになぜか知り合いが多い男がいて、その男のことは私の旧ブログで「わが社の志村くん」、「フデキ社長の失敗術」というシリーズで書いたが、その男に紹介されると、まず関係が深まらない。どころか、下手したら名刺交換の時に相手は目も合わさない。おいおい、この空気、オマエは感じ取れないのか。まあ、その鈍感さ加減が知り合いを増やすコツなのかもしれんが。

 私もときどき「〇〇さんを知っているなら紹介して欲しい」などと頼まれることがあるが、滅多なことでは引き受けない。だって、相手の人は本心では私を嫌ってるかもしれないし、馬鹿にしてるかもしれないんだぜ。安易に紹介したら、かえって迷惑をかけることになる。
 紹介者になんて頼らず、ダイレクトにアプローチしたほうがいいよ。