東部地区公立4校による合同説明会を取材してきた。
4校は、春日部高校、春日部女子高校、春日部東高校、不動岡高校。
会場は、「レイボックホール」(旧市民会館おおみや)。
集会室や大小ホールからなる「レイボックホール」は、複合施設「大宮門街(かどまち)」の一角を占める。
ここで説明会等を行う学校も多い。
◆敵地(アウェー)での開催
合同説明会自体は以前からあった。
たとえば今年1月に行われた「比企地区4校合同説明会」。
これは松山、松山女子、小川、滑川総合による合同説明会。
ただ、開催地は地元・東松山市であった。
4月29日に行われた「東部私学の集い」も合同説明会に分類していいだろう。
こちらも会場は春日部ふれあいキューブだからホーム開催。
しかし、今回は春日部市と加須市の学校が、地元を離れ、さいたま市にやって来た。
つまりアウェーでの開催。
春日部高校と不動岡高校はすでに単独でアウェー開催を経験しているが、4校合同は初めて。
生徒募集に関しては地域間競争が激化しているから、今後このような形式の説明会が増えてくるかもしれない。
◆事前プロモーションに課題
私もこの手のイベントにはいくつも関係してきたが、最初から万事うまく行くことなどない。
開催時期、会場、内容、参加校など今後検討すべき課題は多いだろう。
たとえば参加対象者。
今回は開催場所が大宮であるから、大宮区・北区・見沼区の中学生に重点的にアプローチをかけたいところだ。
岩槻区などは春日部勢にとって半ばホームのようなものだから今回はメインの対象から外していい。
域内の中学校にポスター掲示やチラシ配布で協力してもらえばターゲットとする受験生をより多く集客できるだろう。
◆運営面のメリット
教員の働き方改革が叫ばれている現在、新たな生徒募集イベントを立ち上げるのはきわめて困難である。
先生方の負担を考えれば、できれば減らしたいところだ。
だが、その結果、募集困難に陥れば、それはそれで学校運営や生徒指導において新たな問題を抱え込むことにもなりかねない。
非常に悩ましいところだ。
イベント実施には運営スタッフが必要だ。
単独実施であればすべてのスタッフを自校でまかなわなければならないが、合同実施であれば一校あたりの要員を減じることができる。
つまり、みんなで人手を出し合うことができる。
合同という方法でお客のニーズにどこまでこたえられるかという問題はあるにしても、運営に関しては合理的ではあるだろう。
◆説明は生徒中心
参加4校が各20分の持ち時間で学校紹介を行った
各校とも生徒を前面に押し出してのプレゼンとなった。
当然、選りすぐりのエース級を投入してきているものと思われるが、実に上手い。
教育の成果である。
私が高校生の頃、こんな場面で気の利いた説明などできなかった。
私が先生だった頃、これほど堂々と発表できる生徒は少なかった。
だが、今の子たちは違う。
日常の授業やその他の活動の中で、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を鍛えられているのだ。
2025-05-11 at 20:51
本日は私も参加させていただき、ありがとうございました。
こうした合同相談会にはさまざまなメリットがありますが、やはり一度に複数の学校の特色を知ることができるのは、大きな魅力だと感じました。同じ公立校であっても、それぞれに雰囲気や学びの内容が異なっていて、学校選びの大切さを改めて実感しました。
また、高校生の皆さんのプレゼンテーションの素晴らしさにも驚かされました。私たちの頃とは求められる力が変わり、教育のあり方も大きく進化しているのだと感じます。だからこそ、親子で実際に学校を訪れ、直接話を聞いて感じることが、学校選びにおいてとても大切なのだと思いました。
貴重な機会をありがとうございました。