岩槻高校の学校説明会に行ってきた。
 7月4日発行予定の埼玉新聞で新校を特集するので、そのための取材ということで埼玉新聞記者に同行した。

 同校は旧年度(3月)に新校説明会を実施しているが、今年度に入ってからは初めてだ。
 なお、先週5月16日に塾対象説明会があったが、私はその日和光国際の塾説に行ったので出ていない。その日の模様は「埼玉新聞社高校受験ナビ」に報告されている。
教育関係者対象説明会参加レポート④県立岩槻高校(埼玉新聞社高校受験ナビ)

◆司会進行は生徒会役員
 最近、司会進行や学校説明を生徒にさせる学校が増えてきた。
 いいと思う。

 聞く側としては、年取った、偉そうな、怖そうな先生の話よりも同世代のお兄さんお姉さんの話の方がスーッと入って来る。「楽しい学校です」と言われれば、そうなんだと素直に共感できる。

 昨年度、埼玉県が実施する「グローバルリーダー育成プログラム」に参加してきた女子生徒の発表があったが、こういうのは実際に参加してきた本人が話すから伝わってくるのであって、「そういう生徒がいました」では迫力に欠ける。
 ちなみに「県立高校グローバルリーダー育成プロジェクト」とは、埼玉県が実施する事業で、県立高校生の国際的な視野を広げ、将来のグローバルリーダーを育成することを目的としたものである。令和6年度は、県立高校生40名(24校)が10日間の国内研修及びシンガポールでの8日間の研修に参加した。参加生徒の所属校は、上尾、伊奈学園総合、岩槻、浦和、浦和第一女子、浦和西、大宮、川越、川越総合、川越女子、久喜、熊谷、熊谷女子、越ヶ谷、越谷北、越谷南、坂戸、草加、秩父、所沢北、南稜、不動岡、和光国際、蕨である。
 
 説明会の最後に新しい制服の紹介(ファッションショー)があった。
 写真やイラストで見せられてもいまいちピンと来ないが、実際に生徒が着ている姿を見ると気持ちも高まってくるだろう。モデルの生徒たちはフロアーに降りて傍まで来てくれる。近くにいる親子の様子を観察しているとむしろ親(母)の方が興奮している様子。我が娘が着ている姿を想像しちゃってるんだろうね。

◆スライドが文字中心なのが残念
 新校の内容説明のスライドが文字中心なのが残念なところだ。
 対応力に優れた岩槻高校であるから、敢えてこの場で言っておく。

 たとえば。
 これは選択可能な第二外国語を示したスライドだが、キャッチ―じゃないよな。華がない。
 
 フラメンコか闘牛か、はたまたサグラダファミリアか、そんな写真があって「スペイン語」。韓国だったら韓流ドラマ、Kポップ。そんな感じでたった1枚でも写真があるとインパクトが強く印象にも残りやすい。
 次回以降の検討課題してもらえれば幸いだ。

◆新校は夢を語らなければ
 新校に必要なのは夢と希望である。
 「本校は統廃合により・・・」って、何を言ってるんだ。
 潰したりくっつけたり、そいつは県の都合だろう。
 そんな事情をお客に説明して何になる。

 埼玉県公立高校では初めての学科(今度、秩父新校にもできるが)を作るのだ。
 ちなみに大学なら早稲田や上智などに国際教養学部があり、そのものズバリ国際教養大学だってあるのは読者の皆さんにとっては常識。これ、なかなかいいイメージ。

 今までどこの高校でも学べなかった勉強がここではできるのだ。
 これを夢と呼ばずに何と呼ぶ。
 エキサイティングだと思わないか。
 そういう語りかけがあってもいいのではないかと思った。

 前述の第二外国語にしたって、英語の他にもう一つ勉強するのかよ、ではなくて「めざそうトリリンガル」「めざそうマルチリンガル」の方が夢がある。

 4年がかりの大規模改修がなされるそうだが、このリノベーションについても、もう少し具体的なイメージを示せると良かった。
 まあ、難しいとは思うが、イメージ画像などあると刺さるのではないか。

 まとめて言えば、「新」や「初」をもっと強調することだ。
 これはすべての新校に言える。

◆意外と多かった食堂利用者
 説明会の後は、授業見学が行われた(希望者)。
 土曜授業は無い学校だが今日は公開授業(オープンスクール)を兼ねているので、全科全学年が授業を行っていた。

 学食体験も行われた。
 同校は国道16号線沿いにあり、学校を出れば目の前にジョナサン、とんでん、焼肉きんぐ、餃子の王将などが並び食事場所には事欠かない。もう少しすると正門の目の前にマクドナルドもできる。
 しかし今日は食堂が営業しているというのでそちらを利用することにした。結構な数の親子が利用していた。私はカレーライス(380円)を注文しようと思ったが、あまりにも安いので「カツカレー(450円)」にグレードアップ。